飯塚定雄×開田裕治 ウルトラな二人展
2017年2月16日(木)~2月22日(水)
12:00~19:00(最終日17:00まで) 入場無料
日本特撮界のレジェンド光線絵師と当代一流の怪獣絵師の奇跡のコラボ展が中野で開催!
迫力あるゴジラの放射熱線、印象的なキングギドラの誕生シーンや凄まじい引力光線、皆がまねをしたウルトラマンのスペシウム光線に八つ裂き光輪、宙を舞うウルトラセブンのアイスラッガー!誰もが知っているあの光線や光は全て飯塚氏が自ら描き生み出されたものです。数多くの特撮映画や特撮番組の光線を60年以上にわたり作り続けている光学合成の第一人者、光のスペシャリスト。またあの有名なウルトラマンのオープニングの影絵シルエットも飯塚氏によるものです。現在も現役で活躍されているまさに特撮光線のカリスマレジェンドです。
一方、ゴジラシリーズやウルトラマンシリーズなどの数多の特撮ヒーローや怪獣を40年にわたり描き続けている日本を代表する怪獣絵師・開田裕治氏。開田氏に巧みにそして美しく描かれた怪獣達はみなそこに存在しているかのような実存感があり、観た者全てがあの特撮の世界に入り込んでしまうような迫力があります。
今回の個展では開田氏が描いたウルトラマン・ウルトラセブンのイラストに飯塚氏か描いたスペシウム光線・アイスラッガーを合成して制作した夢のコラボ作品やスペシウム光線等の作画合成用原画を当時と同じ技法で再現した貴重な原画など約20点の作品が展示されます。また2月18日(土)にはお二人が来場しサイン会イベントも開催されます。特撮・怪獣に半生を捧げる「ウルトラな二人」の素晴らしい作品を観なから懐かしいウルトラな特撮世界をぜひお楽しみ下さい!
※サイン会 2月18日(土)16:00~17:00
会場にて関連グッズ、また作品を5000円(税抜き)以上お買い上げのお客様にサイン会の参加券を進呈します。
飯塚定雄 プロフィール
1934年、東京生まれ。
高校時代から洋画家・東郷青児の研究所で絵画を学ぶ。研究所時代に東宝撮影所・美術部のアルバイトとして映画界入り。「ゴジラ」(54)から「空の大怪獣ラドン」(56)まで主に特殊美術助手を務める。円谷英二監督の勧めで『地球防衛軍』(59)より作画合成部門に専従し、アニメーション線画を駆使した光学作画の第一人者となる。独自のセンスで視覚化された光学合成の数々は、キングギドラの誕生シーンや引力光線、テレビではウルトラマンのスペシウム光線、八つ裂き光輪など、ミニチュア撮影とも絶妙にマッチした精緻な技術と相まって、円谷英二監督の特撮黄金時代を支え続けた。その映像表現の影響は、現在の特撮、アニメーション作品にも数多く見ることができる。円谷英二監督の死後、合成専門の会社であるデン・フィルム・エフェクトを設立し、数多くの映画やドラマ、CMの光学合成を担当する。デジタル合成時代の到来後は、日本映像クリエイティブなどの会社で後進の指導にあたり、現在も「ウルトラマンX」(15)、「仮面ライダー1号」(16)の光学作画を担当するなど現役のクリエイターとして活躍している。2015年10月、長年にわたって光学合成に従事した功績から「文化庁映画賞・映画功労部門」を受賞した。著書に「昭和時代の特撮映画を創った技術者達の絵物語」、「ウルトラマンをつくったひとたち」(偕成社)、「光線を描き続けてきた男 飯塚定雄」(洋泉社)。
開田裕治 プロフィール
1953年兵庫県出身。「怪獣絵師」の異名を取る人気イラストレーター。怪獣やロボット等のキャラクターイラストを雑誌、単行本、ポスター、プラモデルパッケージや映像ソフト、音楽ソフトのパッケージ等のために幅広く制作。開田氏の描くプラモデルの箱絵は芸術性を高く評価され「ボックスアート」と呼ばれる絵画のジャンルを作り上げた。代表作にガンダムシリーズのプラモデルパッケージ、ウルトラシリーズなどの特撮作品の映像ソフトパッケージ等がある。